イシイチコログ

近況と雑記

韓国文学を読んでいます

Twitter(現X)で毎日韓国文学を読んでいます。 まとめはnoteに。 note.com

石井千湖の沈思読考 (12)

3月2日配信のポリタスTV「石井千湖の沈思読考(12)」今回はわたしが書店員として本屋大賞に初めて参加してみたので、そのことをお話しつつ、ノミネート作品のなかでおすすめを紹介しています。その他に新刊も2冊。※3月3日19時まで無料で視聴できます。 <本…

あなたにとって「働く」とは何ですか? 文学から哲学まで仕事の見方を変えてくれる本

自分の仕事の話も少し書いています。 読んでいただけると嬉しいです。 www.e-aidem.com

石井千湖の沈思読考 (11)

2月2日配信のポリタスTV「石井千湖の沈思読考(11)」。 生きていく絵 ――アートが人を〈癒す〉とき (ちくま文庫 あ-66-1) 作者:荒井 裕樹 筑摩書房 Amazon サイボーグになる テクノロジーと障害,わたしたちの不完全さについて 作者:キム チョヨプ,キム ウォ…

石井千湖の沈思読考 (10)

1月12日配信の「ポリタスTV」の「石井千湖の沈思読考(10)」。早いもので、もう10回目です。今回は4冊中3冊が詩関連になりました。 詩歌探偵フラヌール 作者:高原 英理 河出書房新社 Amazon ここはとても速い川 (講談社文庫) 作者:井戸川 射子 講談社 Amazo…

石井千湖の沈思読考 (9)

12月8日配信の「ポリタスTV」の「石井千湖の沈思読考(9)」。 2022年に刊行された本で、印象に残ったもの5冊(ポリタスですでに紹介した本はのぞく)を取り上げました。 じゃむパンの日 作者:赤染晶子 palmbooks Amazon 欧米の隅々: 市河晴子紀行文集 作者…

新連載「文学はダメ人間が9割」

晶文社スクラップブックで新連載が始まっています。 (早く第二回の原稿書かないと…) 「ダメ人間」というお題は編集部にいただきました。書いているとき、筋肉少女帯の名曲「踊るダメ人間」が脳内に流れていました。 どうぞよろしくお願いします。 s-scrap.…

石井千湖の沈思読考(8)

11月17日の「ポリタスTVの「石井千湖の沈思読考(8)」。 以下の本を紹介しました。 作りたい女と食べたい女 1 (it COMICS) 作者:ゆざき さかおみ KADOKAWA Amazon アホウドリの迷信 現代英語圏異色短篇コレクション スイッチパブリッシング Amazon ポエトリ…

石井千湖の沈思読考(7)

ポリタスTVの「石井千湖の沈思読考(7)」。 今回も4冊紹介しました。 ハロウィンが近いので魔女とか。 次回は11月17日(木)の予定です。 フィールダー (集英社文芸単行本) 作者:古谷田奈月 集英社 Amazon 文藝 2022年冬季号 河出書房新社 Amazon やがて魔…

石井千湖の沈思読考(6)

ポリタスTVの「石井千湖の沈思読考(6)」。 今回も4冊紹介しました。 語学の天才まで1億光年 作者:高野 秀行 集英社インターナショナル Amazon タワー 作者:ペ・ミョンフン 河出書房新社 Amazon 介護者D 作者:河﨑 秋子 朝日新聞出版 Amazon マダムたちのル…

石井千湖の沈思読考(5)

「ポリタスTV」の「石井千湖の沈思読考(5)」。 4冊紹介しました。 呑み込まれた男 作者:エドワード・ケアリー 東京創元社 Amazon 韓国文学の中心にあるもの 作者:斎藤 真理子 イースト・プレス Amazon ベイルート961時間(とそれに伴う321皿の料理) 作者:関…

石井千湖の沈思読考(4)

4冊紹介しました。 番組は8/1(月)19時まで無料で視聴できます。 なぜか津田さんとわたしの数学の成績の話もしてます笑。 信仰 (文春e-book) 作者:村田 沙耶香 文藝春秋 Amazon 6ヵ国転校生 ナージャの発見 作者:キリーロバ・ナージャ 集英社インターナショ…

石井千湖の沈思読考(3)

第3回の放送は変則的で7月12日火曜日。4冊紹介しました。 中学生から知りたいウクライナのこと 作者:小山哲,藤原辰史 ミシマ社 Amazon 地図と拳 (集英社文芸単行本) 作者:小川哲 集英社 Amazon 引き出しに夕方をしまっておいた (セレクション韓・詩) 作者:…

石井千湖の沈思読考(2)

紹介したのは4冊。 次回は7月8日(金)の予定です。 N/A (文春e-book) 作者:年森 瑛 文藝春秋 Amazon 無垢なる花たちのためのユートピア 作者:川野 芽生 東京創元社 Amazon パープル・ハイビスカス 作者:チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ 河出書房新社…

石井千湖の沈思読考

「ポリタスTV」で3週間に1回、本を紹介する仕事を始めました。番組のタイトルは「石井千湖の沈思読考」。トークに苦手意識があってすごく緊張したのですが、聞き手が同い年の津田大介さんなので、いつもよりリラックスして話せた気がします。 初回(5月27日…

週刊文春CINEMA!

『週刊文春CINEMA! 2022春号』「名画のツボ」で、ロベール・ブレッソンの『たぶん悪魔が』を紹介しています。ブレッソン初見だったのですが、おもしろすぎて『湖のランスロ』と『田舎司祭の日記』『ラルジャン』も観ました。怖いんですけど、一つひとつのシ…

読売新聞「文庫新書」

読売新聞3月13日付朝刊「文庫新書」で紹介したのは『文豪たちの妙な話 ミステリーアンソロジー』(河出文庫)『人間のしがらみ』(古典新訳文庫)『一晩置いたカレーはなぜおいしいのか 食材と料理のサイエンス』(新潮文庫)『少女漫画家「家」の履歴書』(…

オオルリ流星群

産経新聞で『オオルリ流星群』を紹介しました。 伊与原新さんはほぼ同世代なので、身につまされるところがたくさん。 www.sankei.com

戦前、戦後、そして現代 隣国・台湾を知るおすすめ3冊

「週刊新潮」に寄稿した書評がブックバンに掲載されました。 百閒が麦酒を求めてうろうろするので、無性に麦酒が飲みたくなる。いま健康上の理由でお酒は飲めないのですが。台湾に行きたくなる3冊。 戦争は終わったあとも終わらないということがわかる3冊で…

ゆきあってしあさって

「エル・ジャポン」4月号で『ゆきあってしあさって』(高山羽根子・酉島伝法・倉田タカシ著、東京創元社)を紹介しました。めちゃくちゃ旅をしたくなる本。自分だったらどこに行きたいか読んだ人と語り合いたい。行きたくない町はたぶん一致するような… 旅書…

働く30歳からのお守りBOOK

「Oggi」4月号「働く30歳からのお守りBOOK」では、もろさわようこ著『新編 おんなの戦後史』(ちくま文庫)を紹介しました。古代から現代まで、日本における女性の地位の変遷をたどる本。 もろさわさんはわたしの祖母と同い年。戦争中のことなど、祖母の話を…

夕食の記録

家事がまったく得意ではなく、去年まで週刊誌連載でいっぱいいっぱいだったこともあり、ほぼ自炊をしてませんでした。家族が作ってくれるご飯をインスタにアップしているのですが、珍しく自分で作ったので。 View this post on Instagram A post shared by …

日々のきのこ🍄

「週刊新潮」に寄せた『日々のきのこ』の書評がブックバンで読めるようになりました! 重版もかかったそうでめでたい🍄🍄🍄 www.bookbang.jp

週刊新潮の書評

「週刊新潮」に寄せた書評がブックバンに掲載されました。 www.bookbang.jp 人の態度というのは時とともに変わるものである。漠然とした傾向がやがて明確な立場を形成する、つまり、何かの出来事が有効に作用し、過激な立場をつくることがあるのだ。 という…

ダ・ヴィンチ

今月号の特集で選書しています。 本をプレゼントするのって難しいですが、何を贈るか考えるのは楽しいですよね。 「ダ・ヴィンチ」3月号の特集「伝えたい気持ちを、本で贈る。」内の〈読者の声に本のプロが応える〉に回答しています。わたしがいただいたお題…

ひと箱書店

下北沢の「BOOKSHOP TRAVELLER」にひと箱書店を出店しました! 店名は「文豪たちのツボ」です(安易)。自著だけではなく、おすすめの本も増やしていく予定です。フリーペーパーも配布しています。第一号はご挨拶程度の内容ですが、今後は文豪をテーマにした…

文庫解説

文庫解説を書きました。 2月15日ごろ発売予定『Blue 』(葉真中顕著、光文社文庫)の解説を書きました。一家皆殺しの現場で「世界に一つだけの花」を聞きながら死んでいた登場人物とわたしは同い年。読みながら平成の記憶がよみがえりました。単行本のときに…

読売新聞朝刊で紹介した文庫新書

読売新聞朝刊で紹介した文庫新書。短評なので書けなかったけど印象に残ったところを… 愛について: アイデンティティと欲望の政治学 (岩波現代文庫 学術 441) 作者:竹村 和子 岩波書店 Amazon わたしたちは何らかの「物語」なしに、自分の感情を感じることも…

エル・ジャポン3月号

「エル・ジャポン」3月号は通常の書評欄で『ハムネット』 ハムネット (新潮クレスト・ブックス) 作者:マギー・オファーレル 新潮社 Amazon 特集の「私らしくエンパワーメント読書」で10冊紹介しています。 三つ編み 作者:レティシア コロンバニ 早川書房 Ama…

Oggi3月号

Oggi(オッジ) 2022年 03 月号 [雑誌] 小学館 Amazon まだまだという言葉 作者:クォン・ヨソン 河出書房新社 Amazon 『まだまだという言葉』を紹介しています。

Oggiに寄稿した書評

Oggiに寄稿した書評がウェブでも読めるようになったみたいです。 「心」って何? 臨床心理士の著者が人間の心のありかを考察したエッセイ『心はどこへ消えた?』 | Oggi.jp 余命わずかな女性とホストの奇妙な関係。新しい生き方の可能性を見せてくれる『余命…

面白かった新刊

いちばん好きなアンティーク着物店Ponia-ponの大野らふさんの新刊が12月に出ました。銘仙コレクターの桐生正子さんとの共著です。 目に愉しく、知的好奇心も刺激される本。嫋やかな着物のイメージとは違う、ポップでエッジもきいている銘仙の図案は、見てい…

白さん

この季節、外で暮らしてる猫の様子が気になってしまう。たまに会いに行く白さんは元気そうだった。

10の奇妙な話

ミック・ジャクソン著、田内志文訳『10の奇妙な話』(東京創元社)の文庫解説を書きました。とても好きな短編集なので、依頼をいただけて嬉しかったです。ティム・バートンの映画とか、エドワード・ゴーリーの絵本が好きな人におすすめしたい。ぜひご一読を…

現代生活独習ノート

産経新聞に津村記久子さんの『現代生活独習ノート』の書評を寄稿しました。以下で読めます。 www.sankei.com 「判断」のストレスを描いているところが新鮮。何を食べるのか選ぶのがしんどすぎて昼食抜いたりすることがあるので、身につまされました。

シェイクスピアの妻

シェイクスピアの妻アン・ハサウェイが関連書でどんな書かれ方をしているのか気になったので、『シェイクスピア 人生劇場の達人』の該当箇所を再読。 ハサウェイ家は地元の古い農家であり、一家の長女アンは、弟妹の面倒を見、パンを焼き、肉を塩漬けにし、…

雪と車輪

歩道橋の上に自転車の車輪が落ちてた。 きのうの雪

読書メーター

何を紹介したか記録のために読書メーターを付けています。 bookmeter.com

路地裏の黒猫

初詣帰りに撮った1枚。

『名著のツボ』と『文豪たちの友情』

2021年はおかげさまで2冊本が出ました。 「週刊文春」の連載をまとめた『名著のツボ』と、2018年に出した単行本に大幅加筆修正した『文豪たちの友情』。古い本をたくさん読んで自分なりに考えたこともあるので、2022年はじっくり取り組んでいけたらいいなと…